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株式投資の教え「格言」31

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今日の「格言」

機を待つに即ち「仁」、気に乗ずるに即ち「勇」、気を転ずるに即ち「智」


この格言は、江戸時代の相場師の知恵をまとめた「三猿金泉録(さんえんきんせんろく)」に見られる言葉で、相場の局面ごとに求められる**投資家の「徳目(資質)」**を説いたものです。

​投資を単なる計算ではなく、人間としての「道」や「技術」として捉えた、非常に格調高い教訓です。


​■ 機を待つに即ち「仁(じん)」

◇ 相場のチャンスが来るまで、焦らずじっと我慢することを指します。ここで言う「仁」とは、慈しみや余裕を意味し、無理な勝負をせず、相場が熟すのを待つ「徳」のことです。「漁師は潮を見る」と同じく、自分に有利な局面(潮目)が来るまで静かに待てる忍耐力こそが、投資の土台となります。 


​■ 気に乗ずるに即ち「勇(ゆう)」

◇ 絶好の機会が訪れたと判断した時に、迷わず決断し実行することを指します。多くの人が「人の狂気」や不安に怯えて動けない中で、自ら「100の目」で確認したチャンスに飛び込む「勇気」が必要です。「商いはスタートが肝心」であり、勝機が見えたら「試し玉」から一気に本隊を投入する果断さが求められます。


​■ 気に転ずるに即ち「智(ち)」

◇ 相場の流れが変わったことを察知し、速やかに自分のポジションを転換(手仕舞い・損切り)することを指します。自分の「相場見通し」に固執せず、現実の動きに合わせて柔軟に考えを変える「知恵」のことです。「天井でベルを鳴らす人はいない」からこそ、自らの「智」によって引き際を判断し、利益を守り、損失を最小限に抑えるのです。


​💡 結論

​相場には「待つ時(仁)」「攻める時(勇)」「退く時(智)」の三段階があり、その時々の状況に合わせて自分の役割を演じ分けることが、真の投資家であると説いています。


​🛠️ これまでの格言との繋がり

​これまで一緒に読み解いてきた多くの格言は、まさにこの「仁・勇・智」を具体化したものでした。

​仁: 「漁師は潮を見る」「山に植えよ」

​勇: 「商いはスタートが肝心」「二度に買うべし」

智: 「相場見通しは当たらない」「ストーリーの再点検」