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​【ビジネスカード】神戸製鋼所(5406) 銘柄分析評価レポート

塩漬け 氷結


更新日4/11

​神戸製鋼所(5406) 銘柄分析評価レポート


​■ ① 時価総額・ ◇ 評価:76

時価総額は約7,700億円規模(2026年4月時点)。国内高炉3位であり、鉄鋼セクターの中では中大型株に位置づけられます。日本製鉄やJFEに比べると規模は小さいものの、電力や機械など多角化した事業構造が評価されています。


​■ ② 安全性(財務健全性)・ ◇ 評価:78

​自己資本比率: 約41.9%(2026年3月期 第3四半期)。前期末の40.2%から着実に上昇しており、財務体質は改善傾向にあります。

​流動比率: 約115%前後。手元資金は厚く、借入金の返済も計画通り進んでおり、短期的な財務リスクは低いです。


​■ ③ 持続性(持続可能な成長)・ ◇ 評価:84

​営業キャッシュフロー: 2026年3月期通期で約2,000億円超を予想。電力事業の安定収益と、建設機械の北米需要が下支えしています。

​増配する力: 中期経営計画において「配当性向30%程度」を掲げています。収益力の安定化により、累進的な配当を継続できる余力は十分にあります。


​■ ④ 成長力(将来性)・ ◇ 評価:80

​売上高成長率: 2026年3月期通期で前期比+4.5%程度を見込む。

​営業利益成長率: 鉄鋼・アルミの価格改善に加え、収益の柱となった「電力事業」が通期でフル稼働。経常利益は過去最高水準を目指す強気な推移です。


​■ ⑤ 割安性・ ◇ 評価:92

​PER: 約5.8倍(予想)。東証プライム平均や鉄鋼大手他社と比較しても極めて低い水準。

​PBR: 約0.62倍。依然として1倍を大幅に割り込んでおり、解散価値から見て非常に割安な「バリュー株」の筆頭格です。


​■ ⑥ 収益性(今の効率)・ ◇ 評価:85

​ROE: 約11.2%(予想)。目標の10%超を安定して達成しており、高炉大手3社の中でもトップクラスの資本効率を誇ります。

​ROA: 約4.2%。

​営業利益率: 約6.8%〜7.2%(連結)。低収益体質だった過去を払拭し、稼ぐ力が定着しています。


​■ ⑦ 配当・株主還元・ ◇ 評価:88

​配当利回り: 約4.6%〜4.8%(株価1,950円台ベース、年間配当90円〜95円想定)。

​配当性向: 約28%〜30%程度。高利回りでありながら無理のない還元水準であり、下値支持線として機能しています。


​■ ⑧ 市場の評価(モメンタム)・ ◇ 評価:82

​EPSの成長率: 増益トレンドを維持。1株利益は約330円〜350円を予想。

​流動性: 非常に高い。日経225採用銘柄であり、個人・機関投資家双方からの売買が活発です。


​■ ⑨ 理論株価・ ◇ 評価:90

​理論株価:約3,038円(2026年4月時点の算出)。

​現在の株価(約1,957円付近)は、理論株価に対して約35%以上割安な水準にあり、大幅な株価是正の余地を残しています。


​♣総括(まとめ)

​総合評価:83点

神戸製鋼所は、単なる「鉄鋼メーカー」から「素材・機械・電力の複合企業」へと進化し、収益の安定性が格段に向上しました。特にROE11%超という高い収益性を持ちながら、PBR0.6倍台・PER5倍台という評価は、市場による過小評価が顕著です。電力事業がもたらす安定キャッシュフローを背景に、高配当を維持しつつPBR1倍是正に向けた追加還元も期待できる、攻守のバランスに長けた銘柄と分析します。