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INPEX(1605) 銘柄分析評価レポート

塩漬け 氷結


更新日5/9

INPEX(1605) 銘柄分析評価レポート


​■ ① 時価総額・ ◇ 評価:92

時価総額は約4.8兆円規模(2026年5月時点)。資源セクターの国内圧倒的トップであり、日経225やTOPIX Core30の中核銘柄。世界的なエネルギー株と比較しても十分な規模と流動性を誇ります。


​■ ② 安全性(財務健全性)・ ◇ 評価:85

​自己資本比率: 約60%〜62%前後。

​流動比率: 約180%〜200%前後。

資源開発特有の巨額投資を必要としますが、財務基盤は極めて強固です。ネットDEレシオも低水準で推移しており、長期的なプロジェクトを支える十分な耐性を持っています。


​■ ③ 持続性(持続可能な成長)・ ◇ 評価:88

​営業キャッシュフロー: 油価の変動はありますが、イクシスLNGプロジェクト等の安定稼働により、年間1兆円規模の強力なキャッシュ創出力を維持。

​増配する力: **「累進配当」**を基本方針として掲げており、中計期間中の中期的な増配トレンドは揺るぎません。CCUS(二酸化炭素回収・貯留)や水素など、脱炭素分野への投資で将来の持続性も担保しています。


​■ ④ 成長力(将来性)・ ◇ 評価:80

​売上高成長率: 原油・ガス価格に大きく左右されますが、生産量の拡大と円安効果が寄与。

​営業利益成長率: 既存権益の深化に加え、アブダビ等の新規案件獲得や、クリーンエネルギー事業へのシフトが次なる成長の柱となります。


​■ ⑤ 割安性・ ◇ 評価:82

​PER: 約13.4倍(株価3788円、EPS283円算出)。

​PBR: 約0.85倍。

PBR1倍割れの状態が続いており、依然として「資産価値に対して割安」な水準。利益水準を考慮すれば、市場評価にはまだ改善の余地が大きいと判断されます。


​■ ⑥ 収益性(今の効率)・ ◇ 評価:86

​ROE: 約10%〜12%。

​ROA: 約6.5%〜7.5%前後。

​営業利益率: 約45%〜55%前後(上流事業特有の高利益率)。

日本企業としては突出した利益率を誇ります。資本コストを意識した経営を強化しており、ROE 10%以上の安定維持を目指しています。


​■ ⑦ 配当・株主還元・ ◇ 評価:94

​配当利回り: 約2.85%(株価3788円、配当金108円算出)。

​配当性向: 約38.2%。

配当利回りは市場平均を上回り、累進配当による安心感があります。さらに、機動的な**「大規模な自己株買い」**を頻繁に実施しており、総還元性向は非常に高い水準です。


​■ ⑧ 市場の評価(モメンタム)・ ◇ 評価:84

​EPSの成長率: 油価・為替の追い風を受け、増益基盤が強固。

​流動性: 極めて高い。国際情勢(地政学リスク)に敏感に反応し、ポートフォリオのヘッジ銘柄としても活発に売買されます。


​■ ⑨ 理論株価・ ◇ 評価:87

​理論株価:約4,300円〜4,600円

現在の株価(3,788円)は、はっしゃん式の理論株価に対して約15%〜20%割安。保有する埋蔵資源の価値や今後の配当成長を加味すれば、4,000円超えのステージへ向けた上昇余力は十分です。


​♣総括(まとめ)

​総合評価:87点

INPEXは、**「圧倒的なキャッシュ創出力と累進配当、そしてインフレヘッジ機能を備えた最強のバリュー株」**です。

​最大の魅力は、原油・天然ガスという「実物資産」に裏打ちされた収益力と、株主還元の透明性の高さです。油価変動リスクはあるものの、PBR 0.8倍台という低評価は、下値リスクを限定的にしています。

エネルギー転換期における「ネットゼロ」への投資も着実に進んでおり、**「配当を取りながら資産価値の向上を待つ」**長期投資家にとって、非常に信頼性の高いコア銘柄であると評価します。