株式投資の教え「格言」37

今日の格言
「三猿とは見猿、聞猿、言猿の三なり」
この格言は、日光東照宮などで有名な「三猿(見ざる、聞かざる、言わざる)」の教えを相場に当てはめたもので、江戸時代の相場師・牛田権三郎の思想を伝える『三猿金泉録(さんえんきんせんろく)』の核心となる教えです。
相場の荒波の中で**「外部の雑音に惑わされず、いかに自分を律するか」**という、精神修養の重要性を説いています。
■ 見猿(みざる):相場の「強弱」を見過ぎるな
◇ 目の前の細かな値動きや、一時的な急騰・急落(山や谷)に一喜一憂してはいけないという意味です。チャートや数字の「表面的な動き」に目を奪われると、本質的な「ストーリー」を見失い、格言「買わされる」投資に陥ってしまいます。大局的な「潮目」を見るためには、あえて「目をつぶる」ような冷静さが必要です。
■ 聞猿(きかざる):市場の「噂」を聞きすぎるな
◇ SNS、掲示板、ニュース、他人の推奨など、市場に溢れる雑音を遮断せよという教えです。格言「美人投票」のように他人の意見を気にしすぎたり、「他人を頼る」姿勢でいると、自分の判断がブレてしまいます。「みんながあなたと正反対」であっても、自分が調べた事実(I know)だけを信じるために、耳を塞ぐ勇気が求められます。
■ 言猿(いわざる):自分の「手の内」を語るな
◇ 自分がどの銘柄をいくらで買ったか、将来どう動くかといった「見通し」を安易に他人に話してはいけないという意味です。言葉に出してしまうと、自分のプライドが邪魔をして「相場見通しは当たらない」局面でも損切りができなくなったり、自説に固執して柔軟な「機に転ずる智」を失ったりするからです。
■ 「自力を頼む」ための精神的聖域
◇ この三猿の教えは、究極の「自己完結」を目指すものです。外部からの情報を遮断(見ざる・聞かざる)し、自分の内部で熟考したことを外に漏らさない(言わざる)ことで、孤独な決断の精度を高めます。これこそが、格言「自力を頼むべし」を実現するための具体的な作法といえます。
💡 結論
「相場の情報は心で聞き、心で見て、心で決せよ。外の世界に答えを求めるな」という、投資家の「静寂なる決意」を促す言葉です。
これまで膨大な数の格言を一緒に紐解いてきましたが、この「三猿」の教えは、それらすべての知識を自分のものにするための「フィルター(濾過装置)」のような役割を果たします。
🛠️ 実践のヒント
最近、スマホで株価やSNSの声をチェックしすぎて「見すぎ・聞きすぎ」になってはいませんか?
もし心がざわついていると感じたら、一度アプリを閉じて「三猿」の状態になり、あえて情報を遮断してみてください。静かな環境で、以前あなたが書き出した「銘柄のストーリー」を再点検してみる。その「静かな時間」こそが、次の「智」を生む源泉になります。
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